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日別アーカイブ: 2026年7月3日

毎日目にする窓まわりだから。幅はぎ材でつくる木のサッシ枠

鉋を使い、木の表面を少しずつ調整。手で触れたときの滑らかさまで確認しながら仕上げます。

幅はぎ材を現場の寸法に合わせて加工。既製品ではなく、一つひとつ手を加えてサッシ枠をつくります。

サッシアングルの形状に合わせて木枠を加工。表面に段差が出ないよう、同ツラで納めるためのひと手間です。

サッシアングルと木枠がきれいに揃うよう、細部まで調整。完成後の見た目を左右する大切な部分です。

  1. 幅はぎ材で製作した木製サッシ枠。窓まわりに木の温かさと、すっきりとした納まりが生まれました。

    家づくりの中で、サッシ枠はあまり目立つ部分ではありません。

完成した室内を見たときに、

「窓まわりがきれい」
「木の雰囲気が落ち着く」

と感じても、どのように作られているのかまで意識することは、ほとんどないと思います。

しかし、毎日目にする場所だからこそ、材料の選び方や細かな納まりによって、空間全体の印象は大きく変わります。

今回は、幅はぎ材を加工してサッシ枠を製作しました。

今回は、既製品ではなく幅はぎ材を加工

現在の住宅では、MDFを基材とした既製品のサッシ枠も多く使用されています。

既製品には、寸法が安定していることや、施工しやすいことなどの良さがあります。

その一方で、今回は窓まわりにも自然な木の質感を出したかったため、木をつなぎ合わせて一枚の板にした幅はぎ材を使用しました。

木目や色合いには一枚一枚違いがあり、同じものはありません。

窓から入る光によって木目の見え方が変わり、時間がたつにつれて少しずつ風合いが増していく。

それも、本物の木を使う魅力の一つです。

見た目をすっきりさせる「アングルサクリ」

今回、特にこだわったのが、サッシアングルと木枠の納まりです。

そのまま木枠を取り付けると、サッシのアングルと木枠との間に段差ができてしまいます。

そこで、木枠の裏側をアングルの形状に合わせて削る、
**「アングルサクリ」**という加工を行いました。

この加工によって、サッシアングルと木枠の表面が同じ高さ、いわゆる同ツラになるように納めています。

完成してしまえば、何気なく見える部分です。

ですが、段差を少なくして線をきれいに通すことで、窓まわりがすっきりと見え、木枠そのものの美しさも引き立ちます。

現場に合わせて、少しずつ削りながら調整

木は、工業製品とは違い、一枚ごとに木目や硬さ、わずかな反りがあります。

サッシの寸法や現場の状態を確認しながら加工し、取り付けたあとも鉋を使って少しずつ調整していきます。

削りすぎれば元には戻せません。

そのため、何度も確認しながら、木枠とサッシがきれいに納まる位置まで仕上げていきます。

写真に写っている鉋くずは、その調整を重ねた跡です。

機械で加工するだけではなく、最後は手で触り、目で見て、違和感がないところまで整える。

こうした工程も、大工が現場でつくる木枠ならではだと思います。

何気なく目に入る場所だから、丁寧につくる

サッシ枠は、家の主役になる部分ではないかもしれません。

それでも、窓を開けるとき、外を眺めるとき、部屋の中で過ごすときに、毎日自然と目に入ります。

だからこそ新杢創では、完成後には見えにくくなる加工や、数ミリの段差にも手を抜かず、丁寧に仕上げることを大切にしています。

「ただ取り付ける」のではなく、
その家、その窓、その材料に合わせてつくる。

暮らしの中でふと目にしたときに、木の温かさを感じてもらえるような仕事を、これからも積み重ねていきたいと思います。

福岡県八女郡広川町を中心に、八女市・久留米市・筑後市周辺で、住宅リフォームやリノベーション、店舗改修、木を使った造作工事を行っています。

窓まわりの造作や無垢材を取り入れた住まいづくりについても、お気軽にご相談ください。